地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
ぼーっとしながら、ふと机の上にある目覚まし時計を見た。


「え゛っ……陸……今何時?」

「9時過ぎだけど?」

「え゛…え゛……え゛ぇ゛〜!?」



9時過ぎですとぉ〜〜!?



「ば…バ…バーベキューは…?」

「さっき終わったぞ」

「・・・今日の1番の楽しみが…(泣)」

ガーン……ガーン……ガーン……


ガクンと肩を落とした。


バーベキューちゃん……サラバ!また会う日まで。



「バーベキュー終わったなら、柚莉も帰って来るだろうから…あたしも戻るね」

ぴょんと陸の上から降りて、部屋を出て行こうとした。


「お前……親友のお楽しみ中を邪魔すんのか?」

「はい?…お楽しみ中って何?」


意味不明な問い掛けに、首を傾げる。
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