地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
秘書課にいた全員が椅子から立ち上がり、悪魔に頭を下げる。


あたしがまとめた冊子を取り上げ、目を通していった。


「うん。これでいいよ」

「・・・・・(怒)」

ニコニコ笑顔の悪魔に、特大の雷を落としてやりたい。

ギロっと睨み付けて、あっかんべぇーをする。



「じゃあ次はこれね?」


黒笑陸様は、またドサッと書類をあたしの目の前に置いた。


「!!??」

「これは10分でやれよ?」


ムリムリ!!10分なんて無理!!

ブルブルと首を横に振る。

「10分で出来たら、ご褒美に大量の菓子やるぞ?」

なんですと…!?お菓子??

下を向いていたあたしの耳がピクリと動いた。


「10分でやれ。出来なければ、虫料理」

「………(泣)……陸なんか……ハゲろっ…!!」


泣きながら、英語で書かれた書類を和訳する。
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