地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
社長椅子の下には、二人のネクタイやシャツが散らばる。
「杏………」
掠れ気味の声で名前を呼ばれて、口を塞がれた。
「声……我慢しなくて良いから…杏の聞きたい……」
「…………ッ………」
真っ赤になりながらも、抗えなくて…上げ続けた。
会社を出て…陸ん家に行った後も
何も考えられなくなるくらい『頑張ったご褒美』をもらって…眠った。
どうして陸が、こんなにも求めて来るのか……まだあたしは理由を知らずにいて…。
『居なくなったりしねぇよな……死んだりしねぇよな…杏……?』
最近…毎日見る夢で、恐怖を抱えていたなんて……
この時は、まだ知ることもなかった。
陸の夢が現実の悪夢になるのは、11月のことだった―…。
「杏………」
掠れ気味の声で名前を呼ばれて、口を塞がれた。
「声……我慢しなくて良いから…杏の聞きたい……」
「…………ッ………」
真っ赤になりながらも、抗えなくて…上げ続けた。
会社を出て…陸ん家に行った後も
何も考えられなくなるくらい『頑張ったご褒美』をもらって…眠った。
どうして陸が、こんなにも求めて来るのか……まだあたしは理由を知らずにいて…。
『居なくなったりしねぇよな……死んだりしねぇよな…杏……?』
最近…毎日見る夢で、恐怖を抱えていたなんて……
この時は、まだ知ることもなかった。
陸の夢が現実の悪夢になるのは、11月のことだった―…。