地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
細い体を抱き寄せて、豊かな胸の谷間に顔をうずめた。



マシュマロのように柔らかい感触。

けして小さくはない俺の手から、溢れるボリューム。

多分シャンプーだと思うけど……ほのかに甘い香り。


これが極上の癒し――…。



「陸……どうしたの?」

優しく抱きしめ返してくれて…、頭を撫でる。


黙っていると、何かを感じ取ったのか……そのままで居てくれた。



「あっ…!今日ね、プレゼントあるんだっ!」

ゴソゴソと自分のバックをあさり、何かを取り出す。


「じっとしててよ?」

「あぁ…」

「………………出来たっ♪」


首周りに違和感を感じた―…。


少し…杏から離れて、違和感の正体を確かめる。


「これ………」


目を見開いた。
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