地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
イライラを抱えたまま…放課後を迎える。


HRが終わり、鞄に教科書を詰めていると…


「神崎杏樹さんいますか?」


教室の入口から、男子生徒の声がした。




「はい…いますけど…何か?」


手を止めて、駆け寄る。


その人は知らない人だった。

記憶の中にない。


あたし…人の顔と名前覚えるの苦手なんだよね(笑)



「うわっ……本物の神崎さんだっ……//////」


真っ赤な顔で見下ろす男の子…。


偽物がいるんですかね…?


「あたしに何かご用ですか?」

「いやっ…あのっ……ここでは言えないことなので、俺について来てもらえますか?」



相変わらず、真っ赤な顔であたしを見る。


この人………風邪気味なんですかねぇ?
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