地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
脱がせた下着やワンピースを元通りに着せて、抱き起こす。
そのまま強く抱きしめられた。
あたしの存在を確かめるような手つきで、頭…顔…背中…腰まで撫で下ろす。
「杏…どこにも行くな」
あたしを撫で下ろす手は、小さく震えてた…。
「どこにも行かないよ……ずっと傍にいるから」
小さな子供みたいな陸を腕いっぱいに抱きしめ返してあげる。
「………約束な?」
「うん……約束」
おでこをくっつけたまま指切りをした。
でも…あとで思えば、霊感の強い陸は、わかってたんだと思う。
これから先……二人が一緒に居られないような出来事が起こるってことを…。
そして…それは、“永遠の別れ”だということを。
「何食べたい?」
「パスタ」
「30分くらい待っててね?」
この時はまだ知るよしもなかった。
そのまま強く抱きしめられた。
あたしの存在を確かめるような手つきで、頭…顔…背中…腰まで撫で下ろす。
「杏…どこにも行くな」
あたしを撫で下ろす手は、小さく震えてた…。
「どこにも行かないよ……ずっと傍にいるから」
小さな子供みたいな陸を腕いっぱいに抱きしめ返してあげる。
「………約束な?」
「うん……約束」
おでこをくっつけたまま指切りをした。
でも…あとで思えば、霊感の強い陸は、わかってたんだと思う。
これから先……二人が一緒に居られないような出来事が起こるってことを…。
そして…それは、“永遠の別れ”だということを。
「何食べたい?」
「パスタ」
「30分くらい待っててね?」
この時はまだ知るよしもなかった。