地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
――陸Side――
杏がキレた。
――…どうするんだよ。
「とうとう別れちゃったね?」
「!?」
声に反応して振り向くと、松沢が笑ってる。
「渉パパに連絡しなきゃ♪絶対喜ぶと思うんだよね」
「えっ………」
「杏樹より怖いからね?……一度冥界まで送られたりして♪」
………忘れてた。神崎家は、特殊能力を持つ一族だということを。
いやっそれよりも、杏の親父さんに今日のことが知られたら……絶対喜ぶし、本当に別れさせられる!!
「陸さん、今の女性はなんですの…?」
腕に自分の手を絡め、胸元を押し付けて上目づかいで、顔を覗き込んでくる楠妃芽。
可愛いとも何とも思わないし、杏以外にされると吐き気をくる。
「………僕の本当の恋人ですよ」
はらわたが煮え繰り返りそうな中…黒笑で告げた。
杏がキレた。
――…どうするんだよ。
「とうとう別れちゃったね?」
「!?」
声に反応して振り向くと、松沢が笑ってる。
「渉パパに連絡しなきゃ♪絶対喜ぶと思うんだよね」
「えっ………」
「杏樹より怖いからね?……一度冥界まで送られたりして♪」
………忘れてた。神崎家は、特殊能力を持つ一族だということを。
いやっそれよりも、杏の親父さんに今日のことが知られたら……絶対喜ぶし、本当に別れさせられる!!
「陸さん、今の女性はなんですの…?」
腕に自分の手を絡め、胸元を押し付けて上目づかいで、顔を覗き込んでくる楠妃芽。
可愛いとも何とも思わないし、杏以外にされると吐き気をくる。
「………僕の本当の恋人ですよ」
はらわたが煮え繰り返りそうな中…黒笑で告げた。