地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
じぃーっと見つめると、さらに赤くなる加藤君…。



「………神崎さんって、かなりの天然なんだ…。俺っもう一度頑張ります!」


何を頑張るの?



きっぱりと告げた後、さっさと加藤君は屋上を出て行った。



あれ?買い物は良いのかな?…頑張るって、自分で選ぶってこと??

自分で選んだ方が、彼女さんも喜ぶよね!

頑張れ加藤君!



(↑全く、加藤の言ったことを理解出来ていない)



「彼女さんってどんな人だろうなぁ…?」

「杏でないことは確かだな」

「!?」


いきなり聞こえた声に、驚いて顔を上げる。



「なんだ……陸か……」

「なんだとはなんだよ?」


屋上の入口に陸が立っていた。


扉に寄り掛かっていたみたいで、あたしの方に歩いて来る。
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