地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
目が覚めた場所は、先程あたしが調伏を行った古い倉庫だった。



「なんで……?」


「やっと目が覚めたか」


倉庫内には小さな明かりがともされ…ボーッとオレンジ色に照らし出す。



逃げなきゃっ………


土埃で汚れていた床から立ち上がろうとするが、手足を縄で縛られて動けない。


指までしっかりと縛られてるため……術が一切使えない。


目を閉じ、暗視術を一度解除した。



昼間のように見えていた中に電気が点いていたら…さすがに眩しい。




改めて倉庫内を見渡すと、先程と同じく男が3人いる。


「やっぱ上玉だよな」


ニヤリとあたしを頭からつま先まで見てくる。



気持ち悪い………。




「…アンタもバカだよな。さっさと滝本と別れておけばこんな目に遭わずに済んだのに」


「どういうことよ?」
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