地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
婚約者という立場になったからか
「陸さん、キスして下さい!」
「一緒にランチしましょうよ」
「今日の放課後……デートして下さい!」
前よりも、さらにベタベタとくっついてくる。
それらを一切断り、なんとか過ごしている今日この頃――…。
そして今日はあの日以来の初めての食事会。
12時から楠家で行われる予定だ。
ただ今の時刻…10時。
食事会が憂鬱で…仕事をする気にもなれない。
やらなければいけないことは、山ほどあるのだが――…。
「……家のメシでさえ食えねーのに、楠家の食事なんて絶対食えねーよ」
ベッドに仰向けになって重いため息と共に呟いた。
それでもカチカチと時計の針は進み、出掛ける時間になった。
「陸さん、キスして下さい!」
「一緒にランチしましょうよ」
「今日の放課後……デートして下さい!」
前よりも、さらにベタベタとくっついてくる。
それらを一切断り、なんとか過ごしている今日この頃――…。
そして今日はあの日以来の初めての食事会。
12時から楠家で行われる予定だ。
ただ今の時刻…10時。
食事会が憂鬱で…仕事をする気にもなれない。
やらなければいけないことは、山ほどあるのだが――…。
「……家のメシでさえ食えねーのに、楠家の食事なんて絶対食えねーよ」
ベッドに仰向けになって重いため息と共に呟いた。
それでもカチカチと時計の針は進み、出掛ける時間になった。