地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
――柚莉Side――
12月に入った。
24日には、滝本財閥と楠財閥合同の記者会見が予定されている。
その日が――――…。
「……ラストスパートね」
部屋に飾ってあるカレンダーを眺めて、24日までの日数を数えた。
♪〜〜〜♪〜〜〜
携帯が電話の着信を知らせる。
「もしもし?」
『あたしです』
「どう?」
『手に入れましたよ』
「本当?」
『えぇ。今夜中にメールに添付して送りますから』
「お疲れ様、ありがとう」
『………それはこちらの台詞ですよ、柚莉さん』
「あなたが頑張ったからよ。…皆には私から報告するわね?」
『お願いします』
「……早くあの人の元へ帰ってあげて?」
『さぁ?………どうしましょうかね?』
電話の向こうでクスクスと笑う声が聞こえた。
12月に入った。
24日には、滝本財閥と楠財閥合同の記者会見が予定されている。
その日が――――…。
「……ラストスパートね」
部屋に飾ってあるカレンダーを眺めて、24日までの日数を数えた。
♪〜〜〜♪〜〜〜
携帯が電話の着信を知らせる。
「もしもし?」
『あたしです』
「どう?」
『手に入れましたよ』
「本当?」
『えぇ。今夜中にメールに添付して送りますから』
「お疲れ様、ありがとう」
『………それはこちらの台詞ですよ、柚莉さん』
「あなたが頑張ったからよ。…皆には私から報告するわね?」
『お願いします』
「……早くあの人の元へ帰ってあげて?」
『さぁ?………どうしましょうかね?』
電話の向こうでクスクスと笑う声が聞こえた。