地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
まったく……あの人がこの子を待っているのは一目瞭然なのに。


ちょっとした小悪魔よね……。



『……24日が待ち遠しいみたいだし、いい加減会いに行こうかな?』

「そりゃそうでしょ。多分……すっごく怒るんじゃない?」

『……雷落ちるかも……。まぁ…それくらいは覚悟してるよ。絶対に赤ちゃんみたいな甘えん坊になると思う』

「ぶははは………あの人もそんなところあるんだ?」

『あるよ。今までに経験済みですからね』

「頑張れ」

『う〜ん……最初だけは勘弁してもらう』



電話口での彼女の表情が目に浮かび、今度は私が笑みを浮かべた。



その後「じゃあね」と言って電話を切る。




そして次は『神崎渉』に電話をかけた。



「もしもし?渉パパ?……あの子、手に入れたってよ?」
< 551 / 655 >

この作品をシェア

pagetop