地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
コンコン……
「お嬢様、お茶をお持ちしました」
部屋の外から、メイドが声をかける。
「入っていいわよ」
ガチャ……
「失礼いたします」
メイドの吉川が、トレーにティーカップを乗せて運んできた。
「お嬢様にはミルクティーで、滝本様にはブラックコーヒーです」
「……もう良いわよ。出て行きなさい」
「はい、お嬢様」
ペコッと頭を下げると、チラリと陸さんを一瞬だけ見る。
「……ご婚約おめでとうございます、滝本様」
「………コーヒーサンキュ」
「仕事ですから」
「………」
二人とも冷静な抑揚のない声で、ボソボソと言葉を交わし、吉川はもう一度わたくしに一礼して、部屋を出て行った。
吉川が出て行った後、僅かに笑みを浮かべる陸さん。
「お嬢様、お茶をお持ちしました」
部屋の外から、メイドが声をかける。
「入っていいわよ」
ガチャ……
「失礼いたします」
メイドの吉川が、トレーにティーカップを乗せて運んできた。
「お嬢様にはミルクティーで、滝本様にはブラックコーヒーです」
「……もう良いわよ。出て行きなさい」
「はい、お嬢様」
ペコッと頭を下げると、チラリと陸さんを一瞬だけ見る。
「……ご婚約おめでとうございます、滝本様」
「………コーヒーサンキュ」
「仕事ですから」
「………」
二人とも冷静な抑揚のない声で、ボソボソと言葉を交わし、吉川はもう一度わたくしに一礼して、部屋を出て行った。
吉川が出て行った後、僅かに笑みを浮かべる陸さん。