地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
「世の中すべて自分の思い通りになる…と思うなよ」
「………っ……!!」
「何?自分の名前通り、皆がみんな“姫”様扱いしてくれるって思ってんの?……ふざけんじゃねぇ!!」
「………ッッ………!?」
「そういう女ってのが1番嫌い」
ドスッと握りしめていた右手を、テーブルに叩き落とす。
楠の肩がビクリと上がった。
「…お前考えたことあんの?」
「え………」
「自分の宝物を傷つけられて…手元から奪われた奴の気持ち」
「………」
「なんで俺の大事なものを奪うんだよ!?」
「でも……っ……」
「あ゛ァ゛!?」
睨み付けて見下ろすが、楠は続ける。
「ちゃんと警告はしましたものっ!なのにあの女はちっとも陸さんと別れようとしないから……死んでもらうしか………!」