地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
「……学校行くなら、約束しろ」
「へ?」
「絶対に隙を作んな」
「は?」
「学校で一人になるなよ」
「???………うん?」
イマイチわからなかったけど…
一応頷いた。
「ちゃんと守れよ?」
ブニッと頬を摘ままれる。
「ばい………」
陸様の目が怖かったので、コクコクと首を振った。
「じゃあメイド杏ちゃん、ご主人様におはようのキスは?まだしてもらってないんだけど?」
「…………はい!?」
何言ってるんだ?この変態。
バカらしくて、陸の膝から降りようとしたが―――…。
「キスするまで離れられないからね?」
がっしりと腰を掴まれ…降りれない。
「………朝から変態発動しないでよ」
ハァ…とため息をついて頭を抱えた。