地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
あううう〜〜////
『試してみたらいかがですか?』
ニッコリと笑って、あたしの手の平に一粒乗せる。
女には、ただの飴玉だもんね?
パクっと口に入れて転がすと……
「美味しい♪」
普通の飴玉よりも断然美味しかった。
色んな味があるみたいで、全種類試していく。
全て試し終わって、ふと携帯で時間を確認した。
「えっ……8時!?」
ここに来たのが、大体1時くらいだったから…もう6時間以上もここにいるの!?
帰らなきゃ……!
というか…あたし、陸にメールも電話もしてない!
「ヤバイかも……」
あたしの様子に気付いた彼女が、帰り仕度を始めてくれた。