地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
掴んだ腕を引き寄せ、もう片方の手をあたしのお腹に回す。



「/////////」



陸の足の間に座らせられた。


「露天風呂広いんだから、別にくっつかなくても…」

「良いだろ」



“一緒に入る”ってお仕置きだったよね?

もう達成されたのに…離してはくれない。



「杏が居なくなった時、本気で肝が冷えたんだからな」

「ごめんなさい……」

「今度から、必ず誰かに連絡入れろよ?」

「うん」


コクンと頷く。






「杏さ……香水付けてる?」

「付けてないよ?」


突然、意味不明な質問をされた。



「いつもよりめちゃくちゃ良い匂いするんだけど…」

「シャンプーした直後だからじゃない?」



あたしの長い髪は、お団子にしてまとめてある。
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