地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
やっと手を離してくれたと思ったら…唇を耳元に寄せて囁く。


「今すぐにでも脱がせたいんだけど?」



似合ってないから、脱がせたいんだ…(泣)


「あたしだって似合ってないことくらいわかるもん。旅館に帰ったらすぐに脱ぐし!!」


潤んだ目で、キッと睨み付けた。


「・・・・・ハァ……」

「なによっ!?」


特大のため息をつかれる。


「…杏が可愛すぎて、他の奴らに見せたくねぇんだよ」

「!!//////////」



ボンッと一気に顔が真っ赤に染まった。



「もうな……今すぐにでも壊したいくらい」


再び唇をあたしの耳元に寄せると…『昨日の夜みたいにな?』と妖艶な声で囁く。



「な、な、な……////////」


昨日の露天風呂でのことを思い出し、さらに紅くなった。
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