家政婦は、みた
一人暮らしを始めたが、家族は金を少しだけしか送ってこない。きっと弟の葵に金をつぎこんでいるんだろう。葵は縁と違い、よくできた奴だから。
数少ない金で生活はできない。生きる為には金が必要だ。
携帯で《アルバイト》と検索したら数多く出てきた。飲食店や卑猥なバイトが沢山でてきて、少しげんなりしてしまう。
その中で、目をひいたのは家政婦という仕事だった。
広い家を掃除するだけで高い金が手には入るらしい。
すぐさま自分の写真と履歴をメールにのせた。
すると採用しました。というメールが来て、アルバイトとは意外にも簡単に通るのか。と少し心が弾んだ。
次の日から、そう遠くないアルバイト先にいった。
それは、私と君のおかしな恋物語の始まりだった。