泣き虫少女と強がり少年
ほんっとに、西野ってば頭に来る!

小学一年生の時から現在中学二年生まで、ずぅっとクラスは一緒。
腐れ縁、という奴だ。
なんとも忌々しい…。

いつも、いらないことばかり。
しかも、図星だらけで…。

昔から、本当にムカつく奴!



「西野がむかつきます」

「はい」

「むかつくんです」

「はい」

「…リアクションそれだけ?」

「どうしろと」

端から見ていると呆れてしまう様な、
何とも言えない会話を交わす。

相手は、こちらも小学校の頃から
ずっと一緒のクラスの、一番の親友。
中川 美久。


幼い頃から可愛らしい容姿だった彼女は、
中学生になった今も、とても整った顔立ちをしている。

性格も明るくて、友達想い。
成績は優秀な方。少なくとも私よりは。

運動神経はかなり抜群。
けれど、所属している部は文化部という、
何でもできる女の子だ。


そのため、女子からも男子からも
人気が高い。


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