ただその瞳が
7月の初めの期末テスト。
1時間目の休み時間。

2時間目の英語に向けて単語帳と睨み合いをしていた。

テスト開始の5分前。

クラスメートがざわめく中でそれは静かに始まる。

「これ何の意味?」

突然かかる声。

声をした方に振り向かなくとも誰だか何となく検討がつく。

早川 透也

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