愛した人にさよならを‥



すると夏憐がこう言ってきた。


「奈々香ー♪
このサイトで彼氏作っちゃえばっ?」



「彼氏ねー‥。それもいいかもね」


あたしは興味を持ち彼氏探しが始まった。


「あ、奈々香人来たー♪」



「どれー?ふーん『夜−よる−』かぁ‥」


「直メする?」



「顔見てキモかったらあの手段ね!」



「分かってるよ♪」


あたし達がいうあの手段とは

相手が写メを送ってきて
キモかったら
「キモっ、もうメールしてくんなよ」
と送信するというやり方だ。



「奈々香っっ!」


と不意に呼ばれ、何?
というと夏憐は口をパクパクさせていた。
あたしは顔みた瞬間‥
心臓がドクンと波打った。



「か、格好いい‥/////」



「やばー!ホスト並じゃんっ!
奈々香良かったねっ♪」



「よし‥
『格好いいねっ♪あたしと付き合ってっ♪』
冗談に引っかかるかな?」



「てか大阪に住んでるんだってさー。
ここ、鹿児島だから遠距離じゃん!」


ピリリリリリッ


「まぢで!?でもまー、いっかぁ♪
メール来たー♪」


『今フリーだし、付き合ってもいいよ♪
名前何?俺、刹那♪』


え‥まぢでこの人引っかかった‥
ま、いっか♪
彼氏ゲットーっ♪

『あたしは奈々香だよ♪
よろしくね♪てか名前読めない‥』



「ちぇ‥また暇になっちゃたぁ‥
彩愛は携帯とにらめっこだし‥
奈々香は彼氏とメールしてるしー‥
夏憐何しようかなー‥」


夏憐がそんな事言ってるのは
あたしには聞こえてなかった。




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