HEMLOCK‐ヘムロック‐
 ちなみに界達は事務所に泊まりこむ事が多いので、事務所の奥には界、盟それぞれの自室と給仕室、小さな資料室、せまいユニットバスがある。
(透、泉は泊まる時は事務所のソファーか外の廊下のソファーで寝る。)







「お待ちしておりました。所長秘書の黒菱 盟と申します」



 依頼人と盟のやり取りを耳にしながら、泉は資料室で電子辞書に『ヘムロック』と打ち込んだ。


「え、ドクゼリ!?ドクゼリの事英語でヘムロックってゆーんだぁ。てかドクゼリって何?」


 ドクゼリとは有毒植物の一種で、その毒は人をも死に追いやる危険なモノだ。


「凄い名前ついてるなぁ『HEMLOCK』って」


 その後ノートパソコンでもヘムロックについて調べたが、麻薬と関連する情報はゼロだった。

 結局泉が知りたかった事は何も知れず終いであった。
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