ミモザの朽ち木
頭の片隅に疑問が浮かぶ。


俺はなぜ、最愛の女を二度も失わなければならないのだろう?


いや、それ以前に、これは本当に現実に起こっていることなのか?


わからない。

俺にはさっぱりわからない。


俺にできるのはただ、己の身に降りかかった不条理な運命を呪うことだけだった。









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