ホットミルク
第一章

プロローグ

あなたは運命の恋を信じますか?




漫画でよくあるのは、学校の廊下で偶然ぶつかって一目惚れ…とか、不良に絡まれてたところを助けてもらって…とか、幼なじみがだんだん恋に発展していって…とか。




数えればきりがない。





無論、あたしはそんな出会い一切信じていなかった。


白馬に乗った王子様が…なんてのも聞いて呆れる。




あたしはきっと一生独身でいるか、よくても誰かからの紹介で、好きでもない人と妥協して結婚するかのどちらかだと思う。





こんな、どこか恋に冷めたあたしの人生は、きっとこの日に大きく変わってしまったのだろう…。
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