ホットミルク
「土屋美香ちゃん、お願いします。」




は?










え~?!!!!!!





なんでぇ?!




「ちょっ……すごいじゃん美香!!主役だよ、主役!!」


ほんとに、あたしが…?





「えっと、次に町の娘が……。」



順番に配役が発表されていくけれど、全く頭に入ってこない。



まさか1年の自分が選ばれるとは思っていなかったので、まだ信じられない思いでいっぱいだった。





嬉しさと同時に不安もまた襲ってきた。




主役なんかちゃんとあたしにできるの?




心配でたまらなくなっていると、茜が肩をポンと叩いてくれた。



「大丈夫、美香ならできるよ。自信もって頑張れ!」



ありがとう、茜。



あたし、頑張ってみるよ。


そう決意して、あたしはそっと頷いた。
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