ホットミルク
「美香はどうなの?かわいいんだから誰かに告られてるんじゃな~い?」



「まさか~。あたしがそんなことされるわけないじゃん。」



「またそんなこと言って~。だいたい美香は男の子とあんまり喋ろうとしてないでしょ。そんなんじゃ彼氏できないよ~。」



「いーの、彼氏なんかできなくて。あたしには茜がいるも~ん。」



「かわいいこと言うじゃん、このぉ。」



二人でふざけ合っていると、会長の声が聞こえてきた。



「は~い、皆さん、楽しんでるとこ悪いんですが、そろそろお開きにしま~す!!二次会は各自で自由にやってください。じゃ、解散!!」



会長の言葉を聞いて、みんなこれからどうするかを相談し始めた。



「茜はどうするの?」



「うちはまだ残ってようかな。美香はぁ?」



「あたしはこれ以上酔うとまずいからもう帰るね。」


「そっか。確かにキス魔になったらヤバいもんね~。笑」



「それは言わないでよ~。じゃ、また明日ね!」



そう言って茜と別れた後、あたしは校門に向かって歩き始めた。
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