ホットミルク
気がつくと次の授業が始まる時間になっていた。
急いでコートを掴み、あたしは逃げるようにして図書館を出た。
見ず知らずの人に、しかもあんな場所であんなことを言ってしまった自分が恥ずかしかった。
でも、確かに見覚えのある顔だったんだけどなぁ。
もしかしたら、ただすれ違っただけかもしれない。
忘れよう、忘れよう…。
人で溢れかえった道をはや歩きで歩いていると、友達の亜依が話しかけてきた。
「どうしたの、そんな顔して。」
「えっ…何もないよ~。それより次の教室どこだっけ?」
「南棟の202だよ。ま~ったく、美香ってすぐ顔に出るよね~。何かあったってモロバレ。」
「ほんと?自分では抑えてるつもりなんだけど…。」
「全然隠れてないよ。後で何があったか教えてよね。」
「わかったよ…。」
こんなんじゃ、あの男の子にもあたしがうろたえてたのモロバレだったかな~。
最悪…。
ため息をつきながら、あたしは教室に向かった。
急いでコートを掴み、あたしは逃げるようにして図書館を出た。
見ず知らずの人に、しかもあんな場所であんなことを言ってしまった自分が恥ずかしかった。
でも、確かに見覚えのある顔だったんだけどなぁ。
もしかしたら、ただすれ違っただけかもしれない。
忘れよう、忘れよう…。
人で溢れかえった道をはや歩きで歩いていると、友達の亜依が話しかけてきた。
「どうしたの、そんな顔して。」
「えっ…何もないよ~。それより次の教室どこだっけ?」
「南棟の202だよ。ま~ったく、美香ってすぐ顔に出るよね~。何かあったってモロバレ。」
「ほんと?自分では抑えてるつもりなんだけど…。」
「全然隠れてないよ。後で何があったか教えてよね。」
「わかったよ…。」
こんなんじゃ、あの男の子にもあたしがうろたえてたのモロバレだったかな~。
最悪…。
ため息をつきながら、あたしは教室に向かった。