Last Love
「立てない??」



…図星……






「はい……」



仕方なく頷くと。




「ちょっと我慢してね。」



謎の言葉を言われて。



「キャッ!?」





膝の下に手を入れられて、抱き抱えられた。




「「キャ----」」



…つまり、お姫様抱っこ。



「あのっ…降ろしてくださいっ…」




明日、新聞部の餌食にでもなったらたまったもんじゃない(うちの学校の新聞部はなんでもかんでも記事にしちゃって、みんながそれを信じてしまうのだ。)。




「保健室についたらね。」




でもそこまで考えてないのか、降ろしてくれる様子はない。





「いやっ…ほらっ、サッカーの練習もあるでしょっ。」



歩きだしてしまった一ノ宮遙にあわてて言うと。



「あー…今日休み。」



………流されてしまった。
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