Last Love
「よしっ、決定だなっ!!



そうと決まったら早速行くぞっ!!」





ほっておいたら反論してきそうだから。




「ふぇっ!」




俺は柚の腕をつかみ、ぐいっと引っ張った。





「遙先輩っ…痛いっ…。」





そしたら、泣きそうな声を出す柚。





(あっ…そーいえばこいつ足怪我してるんだった…)




その声を聞いていまさら思い出す俺。





「ったく…めんどくさい奴だなっ…ほっ…と。」




というわけでまたまたお姫様抱っこ。




「おっ…降ろして「却下。」



柚の文句を途中で遮って。




「れっつごー!!」




俺はノリノリでサッカー部の部室へと歩きだした。








…わけのわからない奴がくれた差し入れを保健室に忘れてきたのに気づくのはこれからもうちょっと後のこと。
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