Last Love
「うん。




下手に入れると練習になんないし。




まぁ、柚ちゃんは遙が大丈夫だって言ったから大丈夫だと思うけど。」




藤也先輩はにっこりと微笑んだ。




「期待してるよ。」




(うわーーー……かっこいー……)




わたしがその笑顔に見とれている間に。




「あっ、澪(ミオ)??



ちょっと部室来て……



えっ??忙しい??



ふーん……お前が楽しみにしてた新人マネー……




あっ。



切りやがった。」




藤也先輩はどこかに電話をしていて、しかもその相手に電話を勝手に切られていた。





(………。)



ケータイをなおした藤也先輩は。




「ちょっと待ってね。



アイツ相当楽しみにしてたから、すぐ来ると……」




―――――――ガラガラガラッ






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