小野先生とアタシ

こういうときアタシは声をかけることができない。


声をかけたら二度と口を聞いてもらえないような気がしたから。



きっと先生は。

あの女性を見ているのだろう。

アタシの知らないヒト。




やっと…

少し先生を理解することができて、
少し先生に近づくことができて、

でも。

その彼女の存在はアタシの中に大きく影を落とす。


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