小野先生とアタシ
「いつまでなんて期限はない」
先生は机にあるノートパソコンをチェックしながら答える。
「アタシの名前知ってますか?
日ノ岡 チサトですよ?」
「わかってる」
先生はパソコンから視線をはずし側にあった
タバコを取り出し火をつけた。
「先生!」
ぼんやりとタバコの煙を見つめる先生にアタシは言う。
アタシは先生のイライラする顔にも今はもう慣れてしまったのか
先生のそんな態度も結構平気でいられる。
…ううん、違う。
それは慣れてしまった、
って言うんじゃなくて。
本気で怒ってるんじゃないこと、
わかってるから。