小野先生とアタシ

あの夜の日から何度も何度も言う練習した言葉。

いつも途中で泣きそうになるから泣かないように笑って言えるように…。


「急…なんだな…」

先生は不思議そうな顔をしてアタシに聞く。



「通学には時間がかかるけど、
でも先生の授業は必ず遅刻しないように頑張って行きます」

アタシは本当の感情を押し殺して笑顔をつくり淡々と話す。


「あ、いや、それよりこの間の…」

先生はソファに深く腰掛け直し
あの時の話をしようとした。


アタシは自分のやってしまった余計なことを思い出してしまい落ち込む。





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