小野先生とアタシ

落ち着け。心臓。

とにかく。

聞き間違いだ。

きっとこれはアタシの願望がそうアタシに夢を見させてるんだ。



そう思ったけれど先生の声は真っ直ぐにアタシに伝わってくる。


「そんなことすら気づくのが
遅くて、それでも…だから…!
出てきてくれないかっ!?」


アタシは頭上のスピーカーと柱の向こうに見える先生と交合に見る。


これはウソだ…。



違う…。

ウソじゃない…?


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