この世界で二度きみを殺す
――…そうだね。
僕はまた、きみのことを殺すんだろうね。
僕はきみが大っ嫌いだ。
憎くて、憎くて、この腕に包み込んだとき、
そのまま僕の腕の中で潰してしまおうかと思った。
けれど、憎いからこそ、それをしなかった。
きっときみには、死ぬのにもっと相応しい瞬間が、あるんだろうからね。
きみが死ぬのと、僕がきみの前からいなくなるのは、
どっちが先なんだろうね。
僕はまた、きみのことを殺すんだろうね。
僕はきみが大っ嫌いだ。
憎くて、憎くて、この腕に包み込んだとき、
そのまま僕の腕の中で潰してしまおうかと思った。
けれど、憎いからこそ、それをしなかった。
きっときみには、死ぬのにもっと相応しい瞬間が、あるんだろうからね。
きみが死ぬのと、僕がきみの前からいなくなるのは、
どっちが先なんだろうね。