この世界で二度きみを殺す
顎を蹴り上げられ、後ろに向かって派手に体勢を崩す。


姉さんはその隙を見逃さず、地面に散らばった僕の筆箱から、刃物のような物を取り出す。


相手が体勢を立て直した瞬間、それと共に突進する。


そして身構えた進藤さんに衝突する直前、凶器を引いて、代わりにみぞおちに膝を容赦なく入れる。





進藤さんが、仰向けに倒れた。





この空間に再び静寂が訪れる――。

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