Kataomoi

「なんか急にお前元気になったな…
言っとくけど手伝うだけで
全部はやんねーからなっ!」

「わかってるよーんっ!
早く行かないと終わんないからっ!
みんなマッハ2くらい出してねっ!」

「普通に無理だろっ!」

「マッハってなにーい?!」

もずのボケ発言に爆笑しながら
あたしたちは自転車をまじこぎした。

そのせいで知の家に着いたときには
朝の比じゃないくらい
髪はボサボサになったし、
軽くあせもにじんでた。

「はーっ疲れた!
あたしコーラね!」

「…なんで入る前から
飲み物指定してきてんだよ…
まじお前のずうずうしさ
もはやお手上げなんですけど…」
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