Kataomoi
「…落ちてきた」
「あ?何が?」
「…気分が?」
「そら、そーだ。
この状況で脂肪は落ちねーだろ。」
「…あほなこと言ってんじゃねーよ。」
「美智、がんばって!
課題はいつか終わるじゃーん!」
「そーだねー…」
あたしは宿題に視線をうつした。
宿題のプリントはまだ白紙のままで、
あたしはさらに憂鬱になった。
「もうさっぱりわかんない!」
あたしは机に突っ伏した。
さりげなくゆうの方を見ると
ゆうはまじめに宿題をやってくれてて、
シャーペンを持つ手はサラサラと
とまることなく進んでいた。