Kataomoi

「さ、いくべ。」

「あー!!」

「なーに、もず。
でかい声ださないの!」

「あ、ごめーん!
でもさっ、そーいえば、
美智のハグは?」

あたしの体が固まった。
漫画でいったらピシッて感じ…
多分かおも青ざめちゃったりして…

「ばーか、
そんなん冗談に決まってんだろ!」

あたしは思わず顔を上げた。

「えー?そうなの?
もず、本気だと思って
楽しみにしてたのにーい。」

「何でお前が楽しみにすんだよ!」

「なんか美智って女の子同士でも
ぜんぜんふれあいないからさ?
もし美智からはぐとかしたら
なんか一生に一度の出来事のような
気がするから写メろうと思って!」

「本気でやめてよ…」
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