Kataomoi

あたしが意識しすぎてただけで
たしかにあれは冗談のノリだったのかもしれない。
本気で悩んでまーちんを女に
見立てようとしてた自分にお疲れだ。

「でもジュースくらいは
おごってくれよなー!!
今日まじ疲れたし!」

「うん、わかってるよ。
ありがとうございましたー。」

「うおっなんだよその棒読み!」

もずのほうを見るとなんだか
納得してない様子だった。

「もず、そんな楽しみにしてたわけ?」

「うん…
てかさ?
まーちんと美智が付き合ったらいーのになーあって!」

あたしはまた固まってしまった。

さっきはもずのKY発言に助けられたけど
今回は大きい爆弾を落としてくれた。

「はあ?何ゆってんの?」
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