Kataomoi
まーちんがあたしの愛の抱擁発言を
簡単に承諾してしまったときに
ゆうがつっこまなかったのは何だか
おかしな話だった。
今思えばいろんなことが、
まーちんがあたしを好きで
それをゆうも知ってるってゆう
事実を浮かび上がらせていた。
「なんなんだよ、もー…」
まーちんがあたしを好きだとしたら
ゆうがそれを応援しないはずない。
ってことはあたしの恋が叶う見込みは更にゼロに近づいたって事で…
あたしはベッドに倒れこんだ。
(えーっと?
あたしはゆうを好きで、
ゆうは謎の女が好きで、
まーちんはあたしを好きで、
もずは…)
寝返りを打って天井を見上げる。