インターン・シップ
佐川教授は決して格好いい部類ではない。
特別ダンディーでもないし、特別不細工なわけでもない。
普通の、初老のおじいちゃんだ。
だけど…。
今私の目の前にいる男の人は、佐川教授の血をひいてるとは到底思えないぐらいかっこいい…。
絶対「突然変異」だ。
むしろ、遺伝子組替えレベルだ。
ポッカ~ン…と彼の美し過ぎる顔をみながら、超失礼なことを考えていた。
「お~い?大丈夫~?」
いつしか私の目の前まできていた彼は、まぬけな顔して呆けてる私の顔の前で手をヒラヒラさせた。