インターン・シップ
部屋を出たら階段を駆け降り、カバンを引っ掴んで急いで外に出た。
外に出てから、ただがむしゃらに走った。
足がもつれても、こけそうになっても人にぶつかっても走った。
走って、走って、走って―――!
あてもなく走り続けて、息ができなくなってようやく私は止まった。
体全部が、心臓みたい。
ドクドクいってる。
あぁ~…もう、すんごい苦しい!
肺が…胸が……心臓が。
痛いよぅ…って。
苦しいよぅ…って。
……泣いてるよっ。
私は泣かないけど、泣けない私に代わって私の心が泣いてくれてるよ。