インターン・シップ
バレた!
限界まで走り続けて辿り着いた場所で、ハァハァいってた呼吸も完全に落ち着いた頃…頭の中も冷静になった。
顔を上げてふと周りを見渡せば…
…え、ここどこ??
…てゆうか、私…。
そうよ、遅刻っ!!
自分のおかれてる立場を瞬時に思いだし、走ってきた道を少し戻ってタクシーを捕まえた。
すんなり捕まったタクシーに急いで乗ると
「7番街までお願いします」
行き先を告げ、後部座席のシートに身を預けた。
ボンヤリと流れる景色を横目に見てたら、無意識にため息がひとつ。
社長のことばかりが頭に浮かんで、またため息ひとつ…。