インターン・シップ
痛み
――…それからのことはあんまり覚えてない―――…。
気がついたら…というか、別に気を失ってたわけじゃないんだけど、どうやら魂が抜けてたらしい私は…
「大丈夫か、ラン?」
って言う店長の声に、ハッと意識が戻って周りを見渡せば控え室だった。
どうやら、店長にステージで担がれてここまで運んでくれたみたい。
只今、午前2時―――。
あれから結構な時間が経ってた。
私の魂がフワフワと彷徨ってた間に、ステージに上がり込んだ客とフロアー長とで話し合いがあったらしい。
どうやら今回は警察沙汰にはせず示談だそうだ。