インターン・シップ
でも中には軽蔑や嘲り的に観てくる人だっていた。
笑いながら『親が泣いてるぞ!』って客に言われたこともあった。
でも、菊地さんはそのどれにも当てはまらない感じで、だけど確実に“悪意”を感じる。
別に好意をもってほしいわけじゃないけど、ほんの数分前に会った人に嫌われる意味がわからない。
ちょっと、不快に思いながら私も社長を見ると
「あぁ、そうなんだ。
じぃさんの教え子で、インターン・シップでうちで預かってんだ」
「………フッ。
それだけの理由で俺に依頼するとは思えないけど…まぁ、いいさ」
「………チッ!」