インターン・シップ

社長は否定できないなって感じの沈黙で。


蓮司さんは「あちゃー!」って感じの沈黙で。


私は怒りで言葉が出ない沈黙だ。


この場にいたくなかった。


泣きそうとかじゃなくて、あまりのムカつきに吐きそうだ。


食べたものを吐くんじゃなくて、暴言を吐いてしまいそうで…しかも最大級の罵詈雑言を。


そしてそんな自分を止める自信もなくて、だから無言で立ち上がってドアに向かった。


「サ、サツキちゃん!

待って!どこ行くの??
話これからだよ?
ね、ここ座って、座って!」


必死にフォローしてくる蓮司さんにも苛立ちが募る。
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