インターン･シップ

さっきまでの怒りも沈下するほどの事態に、口がパクパクと動くだけで反論の言葉を探すも何もでてこない。


｢まぁ、そんなことはどうでもいいんだ。

テッペー、お前がこいつに辛く当るのはよくわかるが…こいつはお前が助けたいって願う人だろ？｣


｢………。｣


｢お前にしかできない。

俺はお前だから頼んだんだ｣


社長の真剣さに押されたのか、菊地さんは黙った。


菊地さんは何かを考えているのか、はたまた悩んでいるのか…様々な葛藤があるのか、しばらく静まり返った。


誰も話さず、固唾を飲んで菊地さんの決断を待ってるようだった。