私に恋を教えてくれてありがとう【上】
7、不穏
私はどのくらい経ってからナースステーションに行ったのだろう。
業務をどうやってこなしたのだろう・・・。
身体が重く、だるく・・・・
そんなことしか憶えていない・・・。
ナースステーションについてからは、
婦長に、牧田さんがちゃんと眠ったことと、
夫人に病室から追い出されたことを
簡単に伝え、昨日の事をもう一度謝った。
まだ外は暗いが5時を回っていた。
あと少し働けば淳一郎が来る。
今は誰かにすがらなければ生きていけない気がした。
そういえば昨日は日勤だったんだ。
ちょっと仮眠をとらないといけないだろうか。